◆ タブインデント派がスペースインデントで不便に感じていた部分を解消できる
◆ スペースインデントでインデント分のスペースをまとめてタブのように扱ってくれる
◆ 方向キーでの移動やマウスでの選択のときにスペースを個別に扱わない

個人的にはインデントはスペースよりタブがいいです
たいていのエディタでタブキーでスペースをインデント数分挿入できるとしても実体がスペースだと扱いづらい部分があります
スペースインデントにする場合でも エディタが読み取り時にタブに変換して 書き込み時にスペースに変換すればいいのにと思うくらいです

主なスペースの嫌なところは左右キーで移動するときにタブ単位ではなくスペース単位での移動になることです
1 タブ分左に移動するときスペース 4 つのインデントなら 4 回「←」を押さないといけません
エディタによってはタブのように一回の「←」で 1 つのインデント分移動できる場合もあったのですが できたりできなかったりで逆に不便でした
インデントではなくスペース文字として編集したい場合を考えると仕方ないのかもしれません

あとは幅が不安定になることもあります
スペース 4 つにしていてもミスで 1 回バックスペースを押したり 半角スペースを押してしまうと 3 つや 5 つのスペースでのインデントになってしまうことがあります
実際そうなってるソースコードはスペースインデントのものだと意外と見かけました
インデントを完全に制御するフォーマッターを使ってれば問題ないですが フォーマッターが使われてないところや 既存を維持して上下位置だけを揃えるものもあったりします

VSCode

今回 VSCode の設定で Sticky Tabstops というのを見つけました
どういう機能か全然わからなかったのですが 使ってみると理解できました

1 インデント分のスペースを 1 つのタブ文字のように扱ってくれます
方向キーで移動しているときに スペースを 1 文字ずつ移動しません
インデントのサイズが 4 なら 必ず 4 つ分の単位で移動します
マウスを使ってもインデントの途中のスペースにカーソルを合わせることはできません
ドラッグで範囲選択するときも タブ文字のときのようにまとまりで選択されます
バックスペースやデリートキーでの操作でもタブ文字であるかのように振る舞ってくれます
有効にしてみると スペースインデントになっているファイルを編集するときのストレスが激減しました

もうひとつのインデント幅が揃わない問題は 今の VSCode ではデフォルトでインデント幅以外のところに文字を入力すると薄い 「|」 が表示されてわかるようになっているので あまり問題にはなりません
それに間違ってバックスペースを押したときにはタブ 1 つ分が削除されるので気づかずにずれてることはまず無いです

これで機能的にはスペースインデントでも困らなそうです
ただ エディタ依存になるのと スペースがタブより優れてるわけではないことに変わりありません
スペースインデントのファイルを編集するときは VSCode を使うというだけで 基本はタブインデントを使うという方針を変えるつもりはないです
ファイルサイズ的にも優れてますし 空白文字を表示したときにタブ文字で埋まっている方がきれいですし 見る側の都合で幅を柔軟に変えられますし