◆ 2 で良さそう

WSL2 が出てそこそこ経つし WSL 入れる環境なら全部 2 でもいいのかなと調べてみました
WSL1 のほうが優れている箇所もまだあるようで WSL1 のほうが良いという主張を見ていくと localhost の解決と相手側ファイルシステムへのアクセス速度が理由のようです

それらは公式の比較ページにも載っています
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/compare-versions

ただこの比較を見ると WSL2 のほうがよく見えますし 実際 WSL2 のほうが公式に推奨されています

localhost

WSL2 でサーバを起動すると Windows から localhost でアクセスできますが Windows で起動したサーバに WSL2 から localhost でアクセスすることができませんでした

たしか独自のアダプタがあった気がすると思い設定を見ると ipconfig にこういうのがあり

イーサネット アダプター vEthernet (WSL):

接続固有の DNS サフィックス . . . . .:
説明. . . . . . . . . . . . . . . . .: Hyper-V Virtual Ethernet Adapter
....
IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 192.168.160.1(優先)
....

WSL2 から 192.168.160.1 へのアクセスで Windows 上のサーバと通信できました
160 は環境ごとに変わったかもです

localhost という名前である必要もないので個人的には問題にならないです

それに 設定無しだと動かなかったですが localhost_forwardning? みたいな設定が追加されたような話を聞いた気もするので 設定すれば localhost でもアクセスできるようになるかもです(未確認)

ファイルシステム間のアクセス速度

WSL2 から Windows のファイルの読み書きやその逆が遅いらしいです
と言っても WSL1 に比べてと言うだけで WSL2 を使い始めてから Windows 側のファイルをプログラムから扱うことがほとんどですが実用面で困るほど遅いと感じたことはないです

ただでさえ遅い HDD を使ってるとか 大量のデータの読み書きがあってシビアにパフォーマンスが求められるとか特殊な場合でもないと WSL2 で良さそうです

遅いと言ってもネットワーク経由の共有フォルダより遅くはないでしょうし WSL を使う前は別 PC や同じ PC 上の VM に Linux を入れて Windows が共有するフォルダを mount -t cifs でマウントするような使い方だったことを考えれば十分速い気がします

遅いのは Windows と WSL2 間だけで WSL2 から WSL2 内のファイルの読み書きなら WSL1 より速いらしいです
npm のパッケージをインストールして試したりとかローカルでの読み書きが多いなら WSL2 のほうが良さそうです

仮想化の設定

WSL2 を使うためには仮想マシンプラットフォームとか Hyper-V 周りの設定・有効化が必要で このあたりを有効にすると Windows 自体が仮想化されて遅くなるみたいな話を昔聞いた気がするのですが 最近は特に聞かず WSL2 のデメリットでもそれらしいのが出てきません

Home エディションでも有効化して WSL2 を使うことができました

まとめ

少し特殊な使い方をするわけでもなければ とりあえず WSL2 にしておいて良さそうです

追記

ネットワーク関係は WSL2 を使う Windows から WSL2 へのアクセスだけだと特に問題なかったのですが その他の外部の端末から WSL2 へアクセスするには面倒な問題がありました

詳細→ WSL2 は外部からのアクセスが面倒だった