◆ WebExtension 化でアドオンを使ってタスクトレイ収納は無理になったみたい
◆ 外部アプリを使ってトレイ格納できるツールがいくつか作られてる
◆ TBTray がこれまでのツールに近い感じで使えて便利

またトレイに最小化できなくなった

Thunderbird を使ってるとタスクバーに置かずタスクトレイで常駐化してほしいと思うことが多いです

昔は MinimizeToTray というアドオンがあって それの開発終了後に MinTrayR (MinimizeToTray revived) ができ さらに今度は MinimizeToTray Reanimated というのができました

ここまでは以前書いたものです

しかしそれも Thunderbird 68 からは動かなくなりました
https://github.com/ysard/mintrayr/issues/43

昔ながらのアドオンが廃止され WebExtension に置き換えられたせいでこういった OS 部分に関わるような機能は作れなくなったようです
issue では代替を作って紹介してる人がいますが どれもアドオンではなく別アプリケーションという形です

birdtray
TBTray
ThunderbirdTray

私はこの中で一番使いやすそうだった TBTray を使ってます

TBTray

使い方は Releases 画面から最新版をダウンロードして TBTray.exe を起動するだけです
あとの register.cmd と unregister.cmd は自動起動の登録・解除に使います

このツール自体にはウィンドウはなくてバックグラウンドで動作するものです
起動中なら Thunderbird の最小化や閉じるボタンを押したときに Thunderbird を自動でトレイに格納してくれます
格納後はトレイのアイコンから Thunderbird のウィンドウを再表示可能で トレイの中にある状態でも新着通知はいつもどおりしてくれます

仕組み

どうやって動いてるのか気になったので説明を見てみると window message をフックしてるようです
最小化したりウィンドウを閉じたりという Windows とのやりとりのメッセージを見て最小化だったらトレイに移すという処理をしてるみたいです
そのためか Windows 標準のタイトルバーが必要です

Windows で共通のタイトルバーだと最小化ボタンなどが押されたときにそれをアプリケーションに伝えるメッセージが送られて TBTray はそれを検出してトレイに格納しているので デフォルトの Thunderbird 固有のタイトルバーだとアプリケーション内で処理されてしまって TBTray が検出できないということのようです
Readme にも書かれていますがタイトルバーのボタンでトレイに格納するには mail.tabs.drawInTitlebar を false にしないといけません
これで Windows 標準のタイトルバーに切り替わってトレイに格納できるようになります

Thunderbird アプリ内の操作ではなくて Windows 側の部分を操作して最小化できればいいので Thunderbird がアクティブな状態でタスクバーの Thunderbird アイコンをクリックして最小化した場合もトレイに格納できます
私はこの方法を使っていてタイトルバーは Thunderbird 固有のものにしたままです
ときどきタイトルバーの × ボタンを押してトレイに格納せず終了してしまうのが困りどころですが もう慣れました
タイトルバーのボタンで最小化したいとか ×ボタンを押しても終了せずにトレイに入れたいならタイトルバーを変更するしかないです

bit

最初に TBTray を使ったのは去年の年末くらいで動かなくて 自分の環境だと動かないじゃんと諦めてました
ただ あとになってビット数が違った気がするとふと思って試してみたら動きました

TBTray には 32bit と 64bit の 2 つが用意されています
これは OS ではなく Thunderbird アプリ側のビット数です
私の場合は OS のものだと思って最初 64bit を起動していました
Thunderbird は 32bit 版だったので TBTray も 32bit 版にする必要がありました