Secure Shell がすごい便利

普段 ssh なんて使わない PC でちょっとだけ ssh 接続したくなりました
いつも使っている PC だと msys2 なので ssh コマンドを使うだけです

でもちょっと ssh 使いたいだけで msys2 入れるってオーバースペック感がすごいです
インストールに時間もかかりますし

かといって teraterm とかもなんだかなぁ

もういっそブラウザ上でできればいいのに……
あれ？ そういえばたしか 5 年くらい前に Chrome アプリの SecureShell とか使ってみた記憶があります
その頃はイマイチな使い勝手でほとんど使わなかったのですが まだ開発が続いてるなら使いやすくなってるかもしれません


ということでインストールしてみるとすごく使いやすくなっています
と言ってもどこかが悪かったとか覚えていなくて 記憶にあるのは使い続けるほどじゃなかったということだけです
今使ってみた感じは scp でコピーするとか msys2 ならではのことをしないなら 全部これでいいじゃん という便利さです
https://chrome.google.com/webstore/detail/secure-shell/pnhechapfaindjhompbnflcldabbghjo?hl=ja

画面はこんな感じ


ブラウザ上のタブの 1 つです
タブを複数開けば同時に複数の ssh 接続も可能です

よくある ssh クライアントのように ssh コマンドとかではなくて GUI のフォームで接続情報を入れて接続を開始できます

コピペはマウスで選択したら自動でコピーして右クリックを押すだけで貼り付けです

node.js のコンパイルをやってみましたが 途中の表示も問題なくて色もついています
驚きだったのがとても長いコンパイルのメッセージ全部を見ても 最初のログインしたときからのログが全部残っていて遡れます
ほとんどの ssh クライアントツールだと最大行数制限でコンパイルなんかするとそれ以前のに遡れないので驚きです
しかも全然重くなることもありません
スクロールバーがあるので実際に DOM に全部保持しているのかなと思ったのですがその当たりは工夫されていました


こういうスクロール用のサイズだけ確保する div があって 実際のテキストは表示範囲の行の分だけ x-row という要素で表示されています
実際に中身は見えませんが x-row が並んでいる箇所の上下に x-fold というタグがあります


という構造で x-row がスクロール時に書き換えられています

あと devtools のコンソールを見て初めて知りましたが 設定用のページがあります

chrome-extension://pnhechapfaindjhompbnflcldabbghjo/html/nassh_preferences_editor.html



フォントや色を変えることが出来ます
他にもいろいろ設定があるのでカスタマイズしたいの需要も満たせています


こんな高機能なツールですがまだベータ版です
軽く使った範囲ではコピーされる部分が選択範囲とずれてることがありました

あと「↑」キーで履歴を遡ると自分では入力してない行も表示されました
これはクライアントの問題ではないような気もするのですが curl のダウンロード中ステータスなどの出力内容が出てきました
出力されたテキストすべてが対象というわけでもないのでなぜこうなったのか不明です


ですが致命的な問題は使ってみたところ全然ないですし ありがちな改行が崩れたとか色が変とか 日本語が表示できないとかそういうのは全くなかったです
Chrome のストアからインストールするだけなので気軽に使えるのがいいですね


ちょっと心配なことが Chrome アプリって使えなくなるような……
2018 年に Chrome OS 以外で Chrome アプリは起動できなくなると予告されています
拡張機能リストをみても Chrome アプリに分類されていますし 起動もアプリ一覧から行います
大丈夫なのでしょうか
でも 2017 年中にストアからアプリは表示されなくなるはずですし 今でも表示されてインストールできてる以上大丈夫 ということでいいのかな