◆ Chrome 49 の変更点気づいた範囲のまとめです
◆ 一番してもらいたいことは デフォルトフォントを MS PGothic から Meiryo への変更 

Chrome が 49 になりました
48 の最後?のアップデートでは PC によって拡張機能のボタンが出たり出なかったりでしたが 49 では出なかった PC でも出るようになりました

ですが

ページアクションとブラウザアクションの違いがなくなっています

ページアクションというのはブックマークの★マークのように URL を入力するオムニボックスの内側の右の方にアイコンがでるものです

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拡張機能のバックグラウンドの処理で タブID ごとに表示する表示しないを切り替えて必要なときだけだせるものです

それに対してブラウザアクションはずっとボタンが存在するもので ≡ マークの横にならんでいるやつです

今回のアップデートで違いがなくなって全部(ブラウザアクションでもページアクションでもないものまで)のアイコンがブラウザアクションのようにずらっとならんでしまいます

そして非表示にするとオプション(≡)ボタンを押した時に出てくるメニューの一番上に移動します

これのせいでページアクションが使えるかがオプションを開かないとわからなくなりました

chrome49-06

このように青色の●がつきます

ブラウザアクションと一緒に並べておけばいつでも右上を見れば確認はできます

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ですが 必要ないページでもずっと出ているのは邪魔です
ページアクションのよいところをなくしてしまった改悪アップデートです

ほかの変更点

シークレットモードのトップ画面のデザインが変わりました
シークレット感はありますけどほとんど見ないページなのでどっちでもいいところです

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ダウンロードページのデザインも変わりました

chrome49-08

chrome49-04

綺麗なんですけど ムダにスペースがあって効率性では一度に見れる量が減って賛否両論って感じです
まぁ ここもめったにみるところじゃないのでどっちでもいいです

これといって機能は増えてなさそうです



Chrome 使って Web ページ作ったりどこかのページの中身がどうなってるのか調べたりする人には必須とも言える devtools ですが ここにも変更点がいくつかあります

まずアイコンが綺麗になりました

chrome49-00

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Sources のほうだけで Resources の方は変わらずです



同じく devtools の Elements パネルでクラスの付け外しが楽になりました

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小さいところですがうれしいものです



devtools の Console の補完もよく?なってます

これまでに入力した履歴からも候補が出ます
Linux のコンソールではたまに見かけるようなものです

chrome49-10

下の方の 「=」 が含まれるやつなどです

実はこれ便利そうに見えて厄介なことがあります
入力した履歴なので 実際は今のオブジェクトに存在しないプロパティもあるように見えます

chrome49-11

a は空オブジェクトで prototype にも何もないデフォルト状態でのオブジェクトです
なのに いかにもプロパティがありそうな補完候補がでてきます

一応ソート順が入力が新しい順で 本来のプロパティリストの後ろにくるようにはなっていますが 場合によってはどこからが履歴からの補完なのか区切りがわからなくなっていますし 個人的には使いづらいのほうが強く感じます

履歴からの補完は背景が薄い水色になるとかあればいいのですけど



あとバグができています

日付を文字列化すると文字化けしてしまいます
new Date
// Sun Mar 06 2016 12:53:56 GMT+0900 (東京 (標準時))

Chrome 48 だと
new Date
// Sun Mar 06 2016 12:57:35 GMT+0900 (東京 (標準時))

このカッコの部分は使うことないと思うので困りませんが気持ち悪いには変わりません



それと試してはないですが 新しい圧縮フォーマット対応したらしいです
http://www.forest.impress.co.jp/docs/news/20160129_741445.html

Deflate 互換ではない新しいフォーマットらしいので ブラウザ側が解凍するための機能が必要になります
それが 49 から対応したので Brotli フォーマットで送ってくれるサーバからは通信料が節約できるようです


ただし HTTPS でしか対応させてないらしいです

さすが Chrome ですね
Google が全 HTTPS 化したいからといって HTTP のものにあからさまに制限つけてくるとは

HTTPS 化が流行っていますけど 全部を HTTPS とかやめてほしいものです
ログインするアプリケーションや SNS などでは HTTPS でいいと思いますが ニュースページや個人ブログやまとめサイトなんかに HTTPS なんていらないです
誰かに覗かれようが困りませんし 見られて困るクッキーがそういうサイトにはないはずです
むしろクッキーを送る必要すらないと思います

HTTPS 必須なんかになると気軽に個人で公開できるものを作るのにも不要にハードルが上がりますし そういうのは企業だけがやってればいいんです

Google の検索エンジンでも HTTP のものはランク下げるなんてやっていますが 対抗できる検索エンジンがいなくなってきたのをいいことに自分の都合のいいように横暴を始めてますね
そろそろ公平でオープンなもので何かでないんでしょうか
(少し前に Wikipedia がなんか言ってたような気がするけどきっと気のせい)

追記

後から気づいたのがあったので追記します



スクロールバーが滑らかに

Firefox と違い これまで Chrome では速度面を優先してるのか なめらかにスクロールせずカクカクと一気にスクロールしていました
ですが 49 からなめらかにスクロールしてくれます

意外と大きく分かりやすい変化なのですが 私がメイン使ってるノート PC では タッチパッドが高解像度で マウスのように 1 回で 3 行文というものではなくかなり細かくスクロールイベントが起きているので 昔から Chrome でもなめらかにスクロールしていました

そのせいであまり違いがわからず 別のデスクトップ PC でマウスを使って気付きました

気にしてみると もともとなめらかなのにブラウザのなめらか機能も相まって なんか重い動きをしてる気がします
apple 製品にありそうな手応えのある感じになってます


一応これまでにも実験的にあって 機能がデフォルトになっただけなので設定から変更できます
chrome://flags で smooth-scrolling で検索して無効にできます

Chromodo でまだ 48 の人は ここで有効にできます

smooth-scroll



開発者ツールの小さな変更
prototype の表記がちょっと違います

chrome 48
Element.prototype
// Element { }

Date.prototype
// Date { }

dir(new Date)
// __proto__: Date

これまでのは普通に prototype はそのコンストラクタの名前が入っていてわかりやすいです
インスタンスの場合は __proto__ にコンストラクタの prototype が入るので __proto__ にコンストラクタ名です


chrome49
Element.prototype
// Node { }

Date.prototype
// Object { }

dir(new Date)
// __proto__ : Object

chrome 49 では そのオブジェクトの __proto__ のコンストラクタが表示されます
Element は Node を継承しているので Element.prototype.__proto__ は Node.prototype です

直感的じゃなくわかりづらくなりましたね


仕様変更というよりバグじゃないのかという気もしますけど