Windowsのパソコンをいじってるとよく(たまに)出会うレジストリ

知ってるといつか役立つかもしれないものを紹介します

よく言われることですが、編集前のレジストリのバックアップをして、編集するときは間違わないように慎重にしましょう

まずレジストリを編集するときはレジストリエディタを開きます

○ C:\Windows\regedit.exe をエクスプローラから開く
○ win+R で ファイル名を指定して実行 を表示させて regedit と入力してOK

お好きな方でレジストリエディタを起動してください

コマンドが大好きな方はコマンドプロンプトかパワーシェルで reg コマンドをお使いください


開くとこんな画面になります
reg

左側の画面でフォルダを選ぶと右側にキー一覧が表示されるので そのキーの値を変更する というのがレジストリエディタの使い方です
フォルダはエクスプローラと同じくフォルダ内にフォルダがある階層構造になっています

Windows7も8も一番上の階層は上の画像の5種類です
確認はProfessionalエディションでしてるので 他のエディションだともしかしたらフォルダが多かったり 多少違っているかもしれません

基本的には HKEY_CURRENT_USERHKEY_LOCAL_MACHINE のどちらかのフォルダ内を変更することが多いです

CURRENT_USERは現在のユーザの設定LOCAL_MACHINEはパソコン全体の設定で中のフォルダ構成は似てる部分が多いです

App paths

Windowsには環境変数というのがあります
環境変数

ここのPathというのところにどこかのフォルダへのパスを書いておくと どこにいてもそのフォルダ内のファイルに簡単にアクセスできます

普通はファイルにアクセスするときは今いるフォルダ内のファイルならそのファイル名だけでいいのですが それ以外のフォルダ内のファイルにアクセスするときは今のいるフォルダから別のフォルダに移動するか C:\○○○\×××\☆☆☆.exe のような絶対パスか 今いるフォルダからの相対パスで場所を指定する必要があります
(エクスプローラでも今いるフォルダの中身しか表示されてませんよね)

Pathに書いてあるフォルダ内のファイルなら今どこのフォルダにいてもその名前だけでアクセスできます

1つのフォルダ内に同じ名前のファイルは複数おけないので 普段は問題になりませんがこういう機能があるとPath通したフォルダ内に同じ名前が複数ある可能性が出てきます
こういうときはPathに書いた順番が前にあるものが優先されます

コマンドプロンプト使わないからどうでもいいよ って人でもランチャー代わりにWin+Rで表示される「ファイル名を指定して実行」を使ってる人もいるかと思います
(使ってない人も使ってみるとけっこう便利ですよ!)

インストール不要のフリーソフトを落とした時によく使うソフトだと デスクトップにショートカットを作る人も多いですけどデスクトップがごちゃごちゃしてくるのでPathを通しておいて必要なときはWin+Rを押してexeファイルの名前を入力すればらくらく起動です



と ここまでは知ってる人が多いと思います
私もここまでは昔から知ってましたがここから書くことを最近知りました

インストール不要のソフトは自分でPath通す必要がありますが インストールするソフトは ファイル名を指定して実行 でexeファイル名を入力すれば起動してくれるのでPath通ってるんだなーと思って環境変数を見ても 入ってない どうして? と思ったことはないでしょうか

環境変数以外にもパスを通せるものがあったんです
もちろんレジストリに です

場所は
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\App Paths
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\App Paths
の2ヶ所です

上は現在のユーザのみなのでChromeのようなユーザごとにインストールするソフトが入ります
下の方にほとんどのソフトのが入っています
regedit-apppaths


ついでなので環境変数の場所を次の項目に書いておきます

環境変数

App pathsの説明に出てきた環境変数
編集は環境変数編集のウィンドウでやることが多いですがレジストリにデータがあるのでレジストリからも編集できます

ユーザの環境変数 (環境変数のウィンドウだと上側)
HKEY_CURRENT_USER\Environment

全体の環境変数 (下側)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Environment

Auto run

パソコンを起動すると自動で起動するスタートアッププログラムというのがあります

Windows8からはタスクマネージャーにスタートアップという項目があってそこから編集できますが Windows7のタスクマネージャーにはないので「msconfig」から編集します

msconifigの起動はWin+R → msconfigで

Windows8だとmsconfigのスタートアップを選択するとタスクマネージャーに飛ばされます

コレ以外にもノートンやccleanerなどスタートアップを管理することができるソフトはいろいろあります

ですが 問題があって すべてのスタートアップを管理できていません
自動起動されているのにそれがスタートアップの一覧に存在しないことがあります
原因はたぶんスタートアップはレジストリだと1ヶ所ではなく色々なところにあるのでソフト側が全部を把握できてないことだと思います

レジストリの場所はこのあたり
(HKEY_LOCAL_MACHINE or HKEY_CURRENT_USER)\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer
\StartupApproved\Run32
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

もしかするともっとあるかも…

一番上が一般的なところ
現在のユーザか全体かの違いがあるだけでそれ以下のパスは一緒

2つ目はエクスプローラを経由してる?
ほとんどのスタートアップ管理で見つからないソフトが自動起動するので そのソフトのパスをレジストリで検索したら見つけました

3つ目は64ビット関連です
wow64といえば64ビットOSで32ビット用のソフトを動かすときにたまに見かける言葉です
Wow6432Node というフォルダが間に入ってそれ以降は1つ目と同じ配置です
 


ところでスタートアップを自分で設定したいだけならレジストリを編集しなくても簡単な方法があります

C:\Users\USERNAME\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup

のどちらかに開きたいファイルのショートカットを置くだけ

上はUsers以下なので特定のユーザでログインしたときだけ起動したいファイルを置きます
全ユーザで起動したいファイルは下の方に置くとよいです

コマンドプロンプトのフォント

コマンドプロンプト、あの黒い画面です
めったに使わないならともかく 適度に使う人はカスタマイズしたいですよね

どこをカスタマイズしようかとすると、色、フォント、バッファサイズくらいしかありません
その中でも一番なのとかしたいのはあの見づらいフォントかと思います

ですが フォントをカスタマイズしようとしてもフォントの項目が
  MSゴシック
  ラスターフォント
しかありません
XPもWin8.1も一緒です

さすがになんとかしてもらいたいものですね


コマンドプロンプト自体昔からのだからしょうがないかと諦めた人もいるかもしれませんが このフォントのリストは自分で追加できます

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion
\Console\TrueTypeFont

を開きます

Windows じゃなくて Windows NT ってところに注意!

932というキーに *MS ゴシック があるはずです

ここで 右側のなにもないところを右クリックして
  新規→文字列値
を選びます

キーの名前は932.1にして 値の方にMeiryoKe_consoleやConsolasなど等幅フォントの名前を入れます
複数追加するときはキー名を932.1、932.2、932.3のように932.の後の数字を異なるものにします

これでコマンドプロンプトの設定のフォント一覧にフォントが増えたはずです

Windows8, 8.1のアイコンサイズ

デスクトップのアイコンサイズは デスクトップを右クリックして 表示 の中にある大アイコン、中アイコン、小アイコンを選んだり Ctrlキーを押しながらマウスホイールをクルクル回すと変更できます

ですが それだけだとアイコンは小さくなっても余白のが広くなるだけで無駄な空間が多いです
Windows7まではデザインの詳細を↓の画面で変更できました
windowsdesigndetail

アイコンサイズだけでなくフォントやフォントサイズ、色などを簡単に変えることができました

これがWindows8以降はなくなったのでかなり不便になってしまいました

アイコンサイズを変更するにはレジストリを編集する必要があります

場所は
HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop\WindowMetrics

reg-win8-iconsize

IconSpacingなどを色々変更して気にいるように調整してください

一度ログアウトしないとどれくらいなのかわからないのがちょっとめんどくさいです

ログイン画面の背景

Windows7のログイン画面やロック画面(Win+L押したときのパスワード入力画面)はデフォルトだと水色で葉っぱとかがある画面です

この説明だとわかってもらえなそうなので画像を
logonbackdef

これです
見たことありますよね!

この画像を別のものに変更できます

vaioとかだと最初からココが専用のものになってたりします


方法ですが まずレジストリを書き換えましょう
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion
\Authentication\LogonUI\Background


ここにある OEMBackground の値を 1 にします
ない場合は 作ってください
キーの種類はDWORD値です


次に変更したい画像を設置します

C:\Windows\System32\oobe\info\Backgrounds\backgroundDefault.jpg

ここに250KB以下のjpgファイルを置いてください
フォルダがなければ自分で作ります

設置したらWin+Lを押してすぐに確認できます
できていない場合はレジストリや画像パスを見なおしてみてください


Windows8はというと…………………
PC設定 の PCとデバイス→ロック画面
で簡単に変えれるので必要ないですね